2015年6月23日
須田晶子 (vo) ・成田祐一 (Fender Rhodes) ・安田幸司 (ba) ・工藤悠 (ds)
振り返り( ..)φメモメモ
2015年1月にこのメンバーによるレコーディングが行われたという、バールRHODESでは2度目のご出演となるこの四人のカルテット。
今回は須田晶子さんのご希望により、店のレイアウトも大幅に変えて、須田晶子さんが客席の中に入ってバンドメンバーと対峙するかたち。この中にいた方々は、結果的にサラウンドの音を楽しむことが出来たのではないかと思います。お客様がミュージシャンの周囲を囲むライブはあるけれど、ミュージシャンがお客様を囲むというのは珍しいのでは?
そしてそのサウンドの素晴らしさは言うまでもないのですが。
須田さんのアレンジやオリジナルも最高に素敵なのだけれど、歌の表現力というかニュアンスというかディテールのこまやかさには圧倒されるものがあります。決して押しつけがましくなく、言霊が生きてしっかりと届く凄さ。これは須田さんの最大の魅力。それも、ひとつひとつの音や言葉、一瞬一瞬の時間や出会いなど、全てを大切に真摯に生きていらっしゃるお人柄ゆえではないかと思います。音楽とは、ある意味その人の生きざまがそのまま出てしまう恐ろしいものだということを思わずにはいられません。
それにしても、特に昨日の須田晶子さんの歌には鬼気迫るものがありました。そして、楽しかった。
さて、一方のバンドメンバーもこれがまた素晴らしい。華やかでぶっ飛びの成田祐一さん。穏やかな中にも遊び心のある安田幸司さん。須田さんの繊細な歌を決して邪魔することなくディテールの絶妙さが素晴らしい工藤悠さん。皆が一体となって作られる音楽は、本当に最高です。